モノがこびりつきません
すでにご存知のように、フッ素樹脂には特有の非粘着性と離型性があります。
これは、フッ素原子と炭素原子が強固に結合して、表面エネルギーの小さい、
すなわち濡れにくく、はじきやすい表面を形成するからです。
「トリフロン®PTFE」の分子構造図。
中の〝芯〟の部分が炭素原子で、この周囲をフッ素原子が、びっしり取り囲んだ形になっています。
これは、フッ素原子と炭素原子が強固に結合して、表面エネルギーの小さい、
すなわち濡れにくく、はじきやすい表面を形成するからです。
「トリフロン®PTFE」の分子構造図。
中の〝芯〟の部分が炭素原子で、この周囲をフッ素原子が、びっしり取り囲んだ形になっています。
ツルツルよくすべります
案外知られていないもうひとつのフッ素樹脂の特長が、スベルという機能です。
中でも「トリフロン®PTFE」は、あらゆる固体物質中、
最小の摩擦係数(約0.02)をもっており、自己潤滑性があります。
しかも、耐熱性や耐食性にも優れているわけですから、
このスベルという性質を活かした用途はさらに広がるでしょう。
中でも「トリフロン®PTFE」は、あらゆる固体物質中、
最小の摩擦係数(約0.02)をもっており、自己潤滑性があります。
しかも、耐熱性や耐食性にも優れているわけですから、
このスベルという性質を活かした用途はさらに広がるでしょう。
耐熱性に優れています
フッ素樹脂は、他の汎用プラスチックに比べて使用温度範囲が広いのも特長です。
たとえば、「トリフロン®PTFE」の使用温度範囲は-250~+280℃(常用260℃)と最も広く、
短時間だと300℃の高温にも耐えます。
たとえば、「トリフロン®PTFE」の使用温度範囲は-250~+280℃(常用260℃)と最も広く、
短時間だと300℃の高温にも耐えます。
強酸にも侵されません
フッ素樹脂は、とくに耐薬品性に優れています。
たとえば、最も腐食性の強い王水をはじめ、硫酸、塩酸、硝酸類、あるいはアルカリ、
酸化剤、有機溶剤などにも侵されません。
たとえば、最も腐食性の強い王水をはじめ、硫酸、塩酸、硝酸類、あるいはアルカリ、
酸化剤、有機溶剤などにも侵されません。
耐候性に優れています
非常に結合力の強い高分子ですから、熱的・化学的にも安定しており、
耐候性に優れています。
たとえば、激しい温度変化やオゾンなどに長期間さらされても変質しません。
耐候性に優れています。
たとえば、激しい温度変化やオゾンなどに長期間さらされても変質しません。
絶縁性に優れています
誘電損失が小さい・絶縁抵抗が大きい・破壊電圧が高いなど、
フッ素樹脂は特有の電気的性質を持っています。
中でも「トリフロン®PTFE」は誘電正接や誘電率が最も小さく、
広い周波数領域においても不変。
しかも、使用温度範囲も広いため、とくに高周波絶縁材として、広く使われています。
フッ素樹脂は特有の電気的性質を持っています。
中でも「トリフロン®PTFE」は誘電正接や誘電率が最も小さく、
広い周波数領域においても不変。
しかも、使用温度範囲も広いため、とくに高周波絶縁材として、広く使われています。